天なびコラム

第8530話

2024年03月05日

今日は啓蟄

今日は二十四節気のひとつ、啓蟄(けいちつ)です。過去の天なびコラムで探してみますと、やはり暦関連なので幾度も登場していました。『地の中で冬ごもりしていた虫たちが春の到来を感じて、草木が芽吹くと同時に地上へはい出してくる時期』で、「蟄」は『土中で冬ごもりしている虫』の意味とのことです。
それにしても毎年思うのですが、この漢字「蟄」が難しい。どうやら義務教育期間中には習わず、高校でも私は習った記憶がありません。自分は漢字検定2級を持っていますが、その受検勉強中にも見た記憶がありません・・・。どうも漢字検定1級相当のようです。
そうなると、「書けたらすごい人!」という気になります。高校生の時に、漢字マニアの友人が難しい漢字(鬱陶しい、薔薇など)をたくさん簡単に書いておりましたが、その友人でも漢検1級は合格できないと言っていました。今日はこの「蟄」を書き、意味を知り、漢検1級相当に自分を近づけてみるのはいかがでしょうか。なお、今日は語呂合わせでサンゴの日でもあります。サンゴの漢字も難しいですね(サンもゴも漢検準1級相当のようです。)どんな漢字かは検索してみてください・・・漢字辞典を探さなくても数秒で調べられる便利な時代になりました。
しかし便利な一方で、簡単な漢字が自力で書けなくなってきたのを感じます。この前は「寒」の上半分はこんな線ばかり縦横に並んでいたっけと数秒ほど自分の動作が止まってしまいました。「寒」や「暖」は、気象予報士試験の世界では超常用漢字(勝手に分類)です。気象予報士試験に合格してから長い年月が経ってしまったことを思い知らされました。


執筆者:けもの道担当