天なびコラム

第8534話

2024年03月09日

11世代目

3月に入り、少しずつ暖かくなってきたのを感じます。
桜の開花も近づいてきて、この先のお天気が気になる方も多いのではないでしょうか。

そんな日々の天気予報に欠かせないのが気象庁のスーパーコンピュータですが、3月5日より新しいものに入れ替わりました。

気象庁のスーパーコンピュータは5年〜6年程度で更新され、今回更新されたもので11世代目となります。
更新前のものと比べて計算能力は約2倍となり、さらに昨年3月に導入された線状降水帯予測スーパーコンピュータの運用と合わせると、約4倍の計算能力となります。

気象庁によると、この新システムの導入に合わせて、数値予報モデルの改良を進めていくことで、台風や集中豪雨の予測精度向上を図っていくとのことです。

また、新システムでは気象庁が保有するデータを民間企業や研究機関が使用できるようになります。
これにより、花粉飛散予測の精度向上につながるデータの提供ができるようになるなど、防災以外の面でも期待は大きいです。

普段何気なく見ている気象情報ですが、その裏側では日々着実に技術開発が進められています。


執筆者:クリプトメリア