天なびコラム

第2639話

2008年01月18日

風力

強い冬型の気圧配置の時には北よりの季節風が強く吹きます。
風の表現には、風の速さを表す「風速」と、風が物体に与える力を定義した「風力」があります。
気象庁風力階級は0〜12までの13段階で表し、世界気象機関で風力の標準的な表現法として使われているビューフォート風力階級を翻訳したものです。

0・平穏(へいおん)
1・至軽風(しけいふう)
2・軽風(けいふう)
3・軟風(なんぷう)
4・和風(わふう)
5・疾風(しっぷう)
6・雄風(ゆうふう)
7・強風(きょうふう)
8・疾強風(しっきょうふう)
9・大強風(だいきょうふう)
10・全強風(ぜんきょうふう)
11・暴風(ぼうふう)
12・颶風(ぐふう)

聞き馴染みのない言葉がたくさんありますね。
これらの階級は、風速の範囲が定められていて、例えば5・疾風は風速8.0〜10.7m/sになります。
また、階級の説明として陸上や海上の様子が表現されており、例えば6・雄風は陸上では、「木の大枝が揺れ、傘がさしにくくなる。電線が唸る。」海上では「白く泡立った波頭が広がる。」となります。

「今日の風は軟風ですね」
そんなマニアックな表現で世間話をすると、話題が出来ておもしろいかもしれません。

執筆者:鷹