天なびコラム

第2640話

2008年01月19日

時雨

冬の時雨。冬型の気圧配置が強まった時に、海で発生した雨雲雪雲が季節風に乗って次々と陸地に押し寄せることで起こります。

こんな時は雨が降ったと思うと急に晴れたり、そう思うとまた雨が降ったりと、とてもめまぐるしく天気が変わることがあります。

私達は人生の中で目標を見つけると、そこへ辿り着くための技術力や精神力を身に付けようとします。

ですが、その目標への過程の中で、方向を見失いかけることがあります。それは大概1つの失敗や疑問からくるものです。目標への大局は間違ってないのに、僅か1つの失敗や疑問がこれまでの努力や方向性を否定するかのような錯覚に陥れてしまうことがあります。

そんな失敗や疑問は時雨雲だと思ってみてください。たとえ一時の心に雨を降らせたとしても、待っていればすぐに日の光が差すでしょう。

でも、どうせなら自分から抜け出してみませんか。時雨雲の流れる方向を見てください。季節風に沿って皆一定の方向へ流れているはずです。

自分の目指す道、その方角を自分の目で見定めて、突き抜けましょう。時雨雲が何度もやってくるうちに、目標へ辿り着くための技術や精神が身につきます。その頃にはいつの間にか冬を抜け、時雨雲もやってこない春を迎えるでしょう。

受験生の皆さん、これまで皆さんがやってきたことは間違ってないんですよ。少しくらいのミスなんか気にせず、自分の信念を貫いて1つの方向へ突き進んでください。全ては捉え方次第です!

執筆者:そら