天なびコラム

第2642話

2008年01月21日

冬の花

今日は二十四節気のひとつ、大寒です。一年のうちで最も寒さが厳しい頃と言われます。この先も断続的に寒い日がやってきますので、どうぞご自愛ください。

さて、冬に咲く花と言えば何を思い浮かべるでしょうか。サザンカ、ウメなどでしょうか。地域によって咲き始める時期が違いますので、ウメなどは春の花とする考え方もあるでしょうね。
私はまず「サザンカ」を思い浮かべましたが、同時に「さざんかの宿」という歌謡曲も思い出してしまいました。ん、年がバレる??

気象庁が通年観測している動植物 (生物季節観測) のなかに『ツバキ』があります。サクラやイロハカエデのようにはメディアに登場しませんので、あまり知られていないかも知れません。
今年は1月2日に那覇(沖縄県)で、1月4日に前橋(群馬県)でそれぞれツバキの開花が観測されています。今シーズンという区切りでは、南大東島(沖縄県)で昨年12月13日に開花が観測されたのを筆頭に、翌12月14日に銚子(千葉県)で開花が観測されています。これまでのところ、平年より1週間から3週間早く開花が観測された地点が目立っています。

ところで、沖縄ではもうサクラが開花しているそうです。沖縄気象台では1月3日にサクラの開花を観測し、これまでの観測の中で最も早い記録と発表しています。沖縄で観測対象となっているサクラはヒカンザクラですが、本州のソメイヨシノも早く咲き始めるのでしょうか...

執筆者:八鬼