天なびコラム

第2647話

2008年01月26日

酸欠注意報の頭痛

部屋にいると頭痛の症状が出てきた、それは酸欠注意報です。

冬は多くの人が暖房器具を使いますが、近年の住宅は建材にコンクリートが使われたりしていることから、気密性が高くなっており、自然換気が行われることはありません。暖房器具の中では火が燃えているので、室内の酸素を消費し二酸化炭素を放出します。部屋の酸素がなくなってくると、まず頭痛の症状が起こります。

なぜ頭痛が一番に起こるのかというと、酸欠に一番弱いのは脳神経だからです。自分、または部屋にいる誰かが頭痛になったら、酸欠になってきているので、すぐに換気を行うようにして下さい。

近年の住宅に対して、和式の家の保温性は優れています。障子やふすまは保温と換気を同時に行え、和式の壁は近年のものより保温性が非常に高くなっています。それは壁の素材が熱を伝えにくいからです。和式の家が意外と暖かく感じるのはそんな先人の知恵が生きているのです。

執筆者:けん