天なびコラム
第2660話
2008年02月08日
今は春?
節分が終わると、次は立春です。
立春からは、三寒四温を繰り返しながら徐々に暖かくなっていくと言われ、冬と春の分かれ目とも言われます。
2月4日のニュースでは「今日から立春!でも、春とは名ばかりで、厳しい寒さが続きます…」などというフレーズをお聞きになったかも知れませんが、その通り、毎日寒い日が続きます。
春というより、冬のど真ん中と言った方が、体感的にはぴったりときますよね。
なのに何故、春と呼ぶの?
自分自身に置きかえて推測してみました。
もしも、現代のような住宅や暖房がなかった昔にタイムスリップしたと考えると…
寒さに絶え続けたこの時期に、「冬の真っ只中」と言われたら「もう耐えられない」と厳しい寒さに諦めてしまいそうです。
しかし、今日から「春(立春)」と言われたなら「ようし、もうすぐしたら暖かくなるぞ。冬を耐え抜こう!」って、きっと励みになると思うのです。
冬の後には必ず春がやって来るなんて言いますよね。
現代にも通じる、昔の人の生きる知恵って本当にすごいです。
ちなみに、お天気概況で「真冬並みの寒気がやってきます。」等と聞いたことがあるかと思うのですが、あのフレーズは冬にはあまり使わない方が良いのです。
なぜなら、冬に真冬の寒気が来ると言うのは、言葉的に当たり前だから?なのです。
すでに立春に入っていますので。強い寒気が入ったとしても今日なら使ってOKでしょうね。
執筆者:やす