天なびコラム

第2661話

2008年02月09日

変遷〜冬の部屋着

所変われば品変わるというが、年が経てば、着る物も変わってくる。
子供時分、冬の部屋着といえば、ちゃんちゃんこ(実家では、”どぶく”といっている)が定番だった。
それは、綿入れ羽織の愛称で、長袖と半袖とがあり、浴衣の上に羽織る、どてらの暖かい版である。

しかしそれを現在見る事も着る事も、ほとんどなくなってしまった。

今は、その定番の座はフリースなどに変わっている。

ところで今日はその数の並びから、河豚(ふく)の日とされる。
いろり端で、どぶくを羽織り、てっちり鍋をつつく。そんな、今の時代、ある意味”贅沢”なひと時を過ごすのも風流かもしれない。

執筆者:仁井