天なびコラム

第2671話

2008年02月19日

冬から春の星座へ

今日は24節気の「雨水(うすい)」です。雪が溶け、これから雨が降るようになるという意味があります。帰宅のために毎日夜間、外を歩いていますが、暖冬とは言え、やはり夜はまだ冷えます。体調を崩さないようにしたいものです。

さて、冬は星を見るには、最も適した季節と言われています。これは、冬の空気の気温が低く、透明度が良いことがひとつの理由です。もうひとつの理由に、冬の星座には、星の明るさを等級で表した際に、かなり明るいとされる1等星以上の星が最も多い季節とされています。

1年を通じて見える1等星以上の星は、約15個挙げられており、このうち7個が冬の星座に含まれます。冬の星座の代表といえばオリオン座です。1等星と2等星でバランスよく形作られたオリオン座は、誰の目にもスグそれとわかりますね。

冬の星座と定義されるものは、冬の季節に、夜8時頃南中する星座の事を指します。夜8時とは、子供が起きており、見ることが出来る時間ということから、このように決められているようです。

2月も後半に入ると、冬の星座の南中時刻は徐々に早まってゆき、その分後の東の空から、春の星座が追いかける様子が見られるようになってきました。夜空を彩る星座も、季節は冬から春へと変わってきているのです。

執筆者:けん