天なびコラム

第2674話

2008年02月22日

雪の名前

だんだんと暖かな日が増えて、すこしづつ春の気配が感じられるようになってきました。
とはいっても北の地域ではまだまだ雪が降り、冬の中です。
雪が降ると、雪の多い地域に住んでいる人はもう見たくない!と思うかもしれませんが、このあたりではあまり雪が降らないので、雪が降ると思わず外の景色を眺めてしまいます。
青森出身の太宰治は著書津軽の書き出しで、「こな雪,つぶ雪,わた雪,みづ雪,かた雪,ざらめ雪,こほり雪」といった雪の種類を書いています。
現在降る雪は玉雪、粉雪、灰雪、綿雪、餅雪、べた雪、水雪の7種類に区別されています。
これ以外にも特に雪の多い地域には、その時々の雪の微妙な変化によって様々な呼び名があるようです。
「風花」や「六花」などはなんだか素敵ですね。「風花」は晴れた日に雪が風に舞うようにちらちらと降ること、「六花」は花のよう美しい雪の結晶だそうです。
他にも「雪紐」や「雪えくぼ」という名前があったり、どんな名前があるのか調べてみるとおもしろそうですね。
これからの時期は「沫雪」(春に降る泡のように解けやすい雪)や「斑雪(はだれゆき)」(降り積もった雪が所々解け残った状態)が見られそうです。


執筆者:しま