天なびコラム

第2704話

2008年03月23日

世界気象デー

今日は世界気象デーです。
といっても初耳の方もいるかと思います。

世界気象デーとは、世界気象機関(WMO)が1950年の3月23日に世界気象機関条約を発効したことを記念して制定されたものです。
毎年テーマを設け、気象知識や国際的な気象業務について理解してもらおうという目的があります。

今年のテーマは

「より良い未来のために、私達の地球を観測する」

です。

現在、気象衛星やアメダスなど様々な手段によって観測が行われています。
観測は未来ではなく現在や過去の情報を得る手段として用いるため、あまり意味のないことだと思われがちです。
しかし、この観測による統計情報が無ければ天気予報を作ることはできないのです。

また世界に目を向けると、近年では温暖化が大きな問題となっています。
温暖化は二酸化炭素濃度の観測によって、それが大きく影響していることが分かりました。
このように観測は、身近な気象状況から世界規模の気候状況まで様々なことを教えてくれます。
もちろん天気予報と同様に二酸化炭素濃度の観測が無ければ温暖化の予測もできません。

観測による貴重な情報が有効活用され、地球環境に対する様々な取り組みが行われるようになりました。
その情報を無駄にしないよう、私達自身も地球環境のために何か行動していきたいですね。

執筆者:GYO