天なびコラム

第2720話

2008年04月08日

花祭り

花祭りは、お釈迦様の誕生日である4月8日に、その誕生を祝ってお寺で行われる行事です。
西暦606年ごろ始まったと言われています。

花祭りでは、花で飾られた小さなお堂の中のお釈迦様へ、参拝者が甘茶をかけます。
その後、参拝者も甘茶をいただくのですが、甘茶を飲むことで、字が上達するとか、厄除けのおまじないになると言われていました。

ところで、なぜお釈迦様に甘茶をかけるのでしょうか?
それは、お釈迦様が生まれた時に、9頭の竜が天から甘い水を吐き、その水がお釈迦様の産湯になったという言い伝えに基づいているそうですよ。

私も子どものころ、お寺に行って甘茶をいただいたことがあります。
そのころは、恥ずかしながら、甘茶は麦茶を甘くしたものだと思っていました・・。
実際は、アマチャ(又はアマチャヅル)という植物から作られたお茶のことです。

「花祭り」という名前も、春の訪れを感じさせてくれますね。
皆さんも、お近くのお寺さんに足を運んでみてはいかがでしょうか。

執筆者:ふみ