天なびコラム

第2721話

2008年04月09日

変遷〜季節感

数年前までは、花見といえばおよそ4月であった。入学式・入社式、桜の木の下で記念撮影、というのが良くある風景だった。
しかしここ最近は3月中に満開になる所もあり、4月には道路上に舞う桜の方が多い光景を良く目にする。

旧暦、二十四節気や、節分などの日本固有の雑節は、季節と自然の流れをうまく表現したものである。
しかし、近年、地球温暖化などの気候変動により、実際の季節とは一致しない状況になっていたりする。

そもそも、昔から日本人は季節の流れをうまく取り入れた生活を送っていた。
地球環境問題がクローズアップされている今、昔からある”暦”と今の季節のギャップを認識すること、それが地球環境を考える、きっかけにもなるかもしれない。

今年は、洞爺湖サミットも開催され、地球環境についての話題がつきないが、そんな日本の古き良きもの、日本人らしさを吹き込む事も、日本で開催される事の意味づけに一役買うかもしれない。

執筆者:仁井