天なびコラム
第2731話
2008年04月19日
タクシーと天気
街中を走っているタクシー。電車やバスに比べて割高ですが、いざという時は頼りになり、私も時々利用します。
そんなタクシーですが、雨の日は利用客が増え、運転手さんにとって嬉しいのではと思い、先日聞いてみました。
しかし、答えはそんな単純ではありませんでした。雨は雨でも、降る時間帯によって、大きく違ってくるようです。
お客さんが増えるのは、昼と夜遅くに降る雨の場合で、夕方に降る雨は逆に減るそうです。夕方の雨は、仕事が終わった人が呑みに行かずに、まっすぐ家に帰ってしまうからです。
一番良いのは、夜9時頃から降る雨。つまり呑み始めてから降る雨ですね。呑んで帰るタイミングで雨なので、濡れて帰るのを嫌い、家までタクシーを利用する人が増えるのだとか。
同様に、昼の雨もお客さんは増えるそうですが、こちらは移動距離が短いケースが多く、いい稼ぎにならないそうです。
また、雨が降ると、お客さんは増えても、事故の可能性も高くなり、単に喜んでばかりともいかないそうです。
台風や雪などはどうでしょうか。こちらも利用者は増えますが、逆に強風で物が飛んできて車を傷つけたり、雪により事故に遭う可能性が極めて高くなるので、あえて休んでしまう人が多いのだとか。意外ですね。
自然が相手の仕事ですから、運転手さんは日々の天気予報には非常に敏感になってしまうことと思います。
執筆者:けん