天なびコラム
第2738話
2008年04月26日
コウモリ
暖かくなってきたためでしょうか、夕暮れを迎える頃、コウモリを見かけるようになりました。
夜行性のためか『悪魔のつかい』などと呼ばれますが、見かけるのはスズメくらいの小さなかわいらしいコウモリです。
小学生の頃、コウモリを見るために、学校から20kmほど離れた所にある洞窟へ連れて行ってもらったことがありました。手の大きさくらいの小さなコウモリが何匹か、天井にぶら下がって眠っているようでした。夜になると洞窟の近くを飛ぶんだろうなと思っていましたが、街中でもよく見かけることから考えると、そんな洞窟などに住むコウモリが街なかまで飛んできていたのでしょうか?
都心など、街なかで見かけるコウモリはほとんどがアブラコウモリと呼ばれる種類だそうです。昼間は家の屋根のすき間や看板のかげ、橋の下などにひそんでいて、洞窟などの人里離れた所に住んでいるわけではないようです。どおりで、沢山見かけるわけですね。
『夜目(よめ)の利(き)く』コウモリは、急にコースを変えたりして器用に飛行しますが、時には電柱にぶつかったりしてフラフラするものもいます。弘法も筆の誤り。それぞれに個性があります。星空が楽しめないような夜も、コウモリ観察をすれば、しばらく楽しめるものですね。
執筆者:八鬼