天なびコラム

第2759話

2008年05月17日

津波予測のしくみ

テレビで地震速報があった後には「なおこの地震による津波の心配はありません」と付け加えられることがよくあります。
地震発生後に津波を予測していることになりますが、ではどのようにして津波が予測されているのでしょうか。

津波の多くは地震による海底の地殻変動によって発生します。
日本近辺で大きな地震が発生した場合、津波は地震発生後すぐに日本沿岸に来る可能性がありますので、地震が発生してからコンピュータで予測の計算を開始したのでは、津波が到達するまでに津波警報を発表することはできません。
そのため、あらかじめ津波を発生させる可能性のある断層を設定して、津波の数値シミュレーションを行い、その結果を津波予報データベースとして蓄積しています。

そして実際に地震が発生した場合、地震の位置と規模を求め、そこから推定される津波の高さと到達時刻をデータベースから検索して発表します。
提供元の気象庁では、迅速な情報が求められるだけに、的確な予測手法が必要となります。

なお、津波情報が発表された場合、お天気ナビゲータサイト上で速報としてお伝えするようになっています。

執筆者:鷹