天なびコラム

第2760話

2008年05月18日

風はどこまで通る?

私事ながら先日引っ越しました。

今度の部屋はシステムキッチン!浴室TV!ミストサウナ付!ペット同居可!とウハウハ(死語)な機能が満載なのですが、中でも最も嬉しいのが、角部屋で風が通ることです。

1人部屋だと致し方ない面はありますが、以前の部屋では窓が一つしかなくて全く風が通りませんでした。

風が通らないと空気が澱んで、ホコリも溜まりやすくなりますし、湿気がカビや結露の原因にもなります。もっとひどくなると、建物に含まれる化学物質まで部屋に滞留して、人の健康に危害を与えかねません。実際にこのような原因で病気になることをシックハウス症候群と呼んだりもしますよね。今考えると、そういった状況が空気だけでなく、気持ちまで澱ませていたのかもしれません。

部屋に風を通すことは、そんな悪い空気を部屋から追い出してくれるではなく、とても心地良い冷却効果も生み出してくれます。私が初めて1人暮らしをした部屋は、海の近くにあって海風が直接入り込んできてました。なので、昼下がりから宵のうちにかけては都会の真夏でも冷房が要らないくらいの心地良さでしたよ。ちょっと極端な例かもしれませんが。。。

もし、窓が一つしかない部屋にお住まいの方は、掃除や家事をするほんの少しの間だけでも玄関を開けてみてください。晴れた日は海陸風が強いので、想像以上に風が通りますよ。1日のうちの数時間でも、部屋に風を通す心がけをみんなで広げていけば、冷房の使用量も減って温暖化の抑制にも繋がりますし、健康の対策にもなって一石二鳥です。

なにより心にも風を通してくれるんですから。これから先もずっと、大切なパートナーとして付き合っていきたいですよね。

執筆者:そら