天なびコラム

第2764話

2008年05月22日

風炎現象

風炎現象とは何かご存知ですか。
風炎を何度も読んでみて下さい。
風炎、ふうえん、ふぅえん、ふーえん、ふぇーん……

そう、フェーン現象です!
フェーンはドイツ語なのですが、文化勲章も受章した気象学者、岡田武松さんが日本語で当てたようです。

フェーンとは、もともとアルプス山脈を越えたときに吹く、暖かく乾燥した風でした。
これが一般的に使われるようになり、日本でも使われるようになりました。

今週の19日(月)に北陸地方で気温が上がりましたが、これもフェーン現象によるもの。
1999年には富山県で5日間連続でフェーン現象が発生し、体温近くまで気温が上昇する日が続きました。
しかし、気温が上がるだけならいいのですが、乾燥した強い風が吹くのがやっかいです。
火災が起こりやすく、風によって被害が拡大しやすいのです。
実際に山岳の風下にある北陸地方や東北日本海側では、過去に大火が発生しています。

天気予報で「フェーン現象」という言葉を聞いたときは、暑さ対策だけでなく火の元にも注意してくださいね。

執筆者:GYO