天なびコラム

第2795話

2008年06月22日

臨時観測点

先日の岩手・宮城内陸地震に伴い、宮城県の「駒ノ湯」というアメダス地点が電気及び通信回線の不通により、データの収集が行えなくなりました。
このため、気象庁は「駒ノ湯」の南約3kmの地点に臨時で「栗駒深山(くりこまふかやま)」というアメダスポイントを追加し、6月17日17時から観測を開始しました。
「栗駒深山」は「駒ノ湯」と同様に降水量のみを観測する地点となります。

ちなみにアメダスは降水量、風向・風速、気温、日照時間の観測を自動的に行うシステムで、全国に約1300ヶ所設置されています。
降水量のみを観測している地点や、全ての要素を観測している地点があり、雪の多い地方では積雪の深さも観測しています。

アメダスの観測データは気象現象の把握や、予報精度の向上などに役立つ重要な実況データとなります。
実際、予報する場所の実況データがないと、予報を作成するのは難しいですので、今回の臨時観測点の追加はとても重要なことです。

執筆者:鷹