天なびコラム

第2797話

2008年06月24日

○象○象

タイトルの○に漢字を入れてみましょう。

気象に関する雑誌に日本気象学会が刊行する「天気」というものがあります。その「天気」5月号に「気象現象」という言葉についての記事が掲載されていました。

筆者の主張を簡潔に言うと「気象現象とは頭痛が痛いと同様の誤りではないか。」ということです。筆者がなぜこのような記事を投稿するに至ったかは、センター試験や高校の教科書(地学)でもそのような言葉が使われるようになってしまったからのようでした。

言葉には時代による変化もあるので、この言葉が世間で広く認知されれば問題はないということになりますが、さて皆さんはいかがお考えでしょうか?

私の場合は、学生時代の恩師が「気象現象」否定派(?)だったので、おそらく「気象現象」は使わずに、「気象 or 大気現象」というのが普通になっていました。けれども、気象庁では自然現象を分類するのに「火山現象」・「地震現象」・「気象現象」と業務上分類しているらしいということも記事に書かれていました。

さて今回の問題提起で気象現象の行く末は・・・


執筆者:のっち