天なびコラム

第2799話

2008年06月26日

ほうねんえび

先週の17日に沖縄地方の梅雨明け発表がありましたが、本州付近は梅雨真っ只中。しばらくは大雨に注意が必要です。
さて、この時期に水田をのぞいてみると体長2cmくらいの生き物が泳いでいるのが確認できると思います。これはご存じの方も多いと思いますが「ほうねんえび」と呼ばれている生き物です。漢字では「豊年蝦」と書きます。この「ほうねんえび」が発生すると豊作になるといわれ、このような名前となった説もあります。ちなみに英名では「fairy shrimp」と呼び、和訳すると「妖精のようなえび」となります。「ほうねんえび」には脚が11対あり体は緑色、尾にあたるところは朱色を帯びることもあります。
以前は至る所の水田で見ることができましたが、最近では農薬の影響などで見かけることが少なくなりました。でも、今年は豊作を祈ってたくさんの「ほうねんえび」が多くの水田で見られるといいですね。

執筆者:ひろ