天なびコラム

第2804話

2008年07月01日

半夏生

今日から7月がスタート。
梅雨明けが待ち遠しいですね!

さて、今日は、二十四節気をさらに分けた「七十二候」の1つ「半夏生(はんげしょう)」です。

半夏生は、夏至から数えて11日目ごろにあたり、名前の由来は、ハンゲという薬草が生える頃だからと言われています。
(ハンゲショウという草の葉が部分的に白くなる時期でもあり、半分化粧をしているように見えるから、という説もあります。)

農家にとって、半夏生は大事な節目で、この日までに農作業(田植え)をして、この日から5日間は休みを取る地域もあるそうです。
また、この日は天から毒気が降ると言われ、井戸にフタをして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされていました。
毒気が降ってくるなんて、昔は半夏生という日が怖い日でもあったようですね。

さらに、半夏生の日に、関西ではタコ、香川ではうどん、福井では鯖を食べるそうですよ。
例えばタコは、稲の根がタコのように地に吸い付き、よく根付くようにといった願いが込められています。
昔からの風習は地域によって様々ありますが、この先も受け継いでいきたいものですね。

執筆者:ふみ