天なびコラム

第2825話

2008年07月22日

「かんかん」と「さんさん」

梅雨も明けて、連日暑い日が続きます。最高気温が35度を超える猛暑日も珍しくありません。
さて夏の陽射しが強いと「かんかん照り」と呼んだりします。一見、陽射しを擬音化したようにも感じますが、漢字で書くと「旱乾照り」。旱は日照りを表し、雨の降らないことを意味します。「旱魃(かんばつ)」といった言葉でしたらご存知でしょう。「かんかん」と類似の表現で「さんさん」もあります。こちらは「燦々」。火の光が交わり輝くような陽射しの状態を示します。炎天下にしてしまう夏の陽射しを表すのにはふさわしいです。
「かんかん」「さんさん」の日が続くと暑さでイライラも募ることでしょうが、何とか涼をとる工夫をして、心まで「かんかん」になって怒りっぽくならないようにしたいものです。

執筆者:西