天なびコラム

第2843話

2008年08月09日

不安定

近頃は各地で局地的な強い雨や雷雨などが観測されています。短い時間で大雨となり、思わぬ被害が出る事がありますので、十分注意が必要ですね。
このとき、天気予報でよく聞くのが「大気の状態が不安定」という言葉です。
では「大気の状態が不安定」とはどういう状態なのでしょうか。
これは、地上(下層)の気温が上がり、上空に冷たい空気がある時に起こります。
通常暖かい空気は軽く、冷たい空気は重いので、軽い空気が下、重い空気が上にあるとバランスが悪いです。

冷たい(重い)
 ↑
 ↓
暖かい(軽い)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

そしてこれを解消しようと、地上付近の暖かい空気が上昇し、結果、雨雲が急発達し強い雨や雷雨となります。
夏場は地上付近の気温が上がり「大気の状態が不安定」になりやすいので、これからも空模様には注意をしてください。

執筆者:鷹