天なびコラム

第3843話

2011年05月06日

夏たつ

今日は二十四節気の「立夏」
暦の上では、今日から夏です。

子供のいるご家庭では、鯉のぼりがたなびいているかもしれません。
そもそも鯉のぼりを揚げる由縁は、古く中国の後漢書の時代にさかのぼります。その書の中に、黄河の急流にある竜門と呼ばれる滝を多くの魚が登ろうと試みたのですが、その中のわずかの魚だけが登り切り、竜に成ることができた・・・、との一節があります。
(何かを成す時の関門を「登竜門」といいますが、このことから来ています)
それに因み鯉の滝登りを立身出世の象微として、日本でも端午の節句に庭先に立てて祝うようになったということです。

執筆者:亜実