天なびコラム

第3853話

2011年05月16日

前線

前線とは冷たい空気と暖かい空気がぶつかった境界線のことをいいます。
重たい寒気が暖気の下にもぐりこんで暖気が上昇し、雲が広がりやすくなって雨が降りやすくなります。

「余談にはなりますが、一晩経ったお風呂の浴槽に溜めたお湯って上の方はまだ暖かいですが、下の方は冷たかったりしますよね。」
上の方はまだ暖かいからといって油断して入ったら冷たかったなんて経験は私だけなのでしょうか・・・。空気も同じで冷たいほど重く、暖かいほど軽いのです。なので、前線付近では上昇流が起こりやすくなるのです。

これから先、東〜西日本にかけては梅雨前線は暖気と寒気の勢力が同程度となることがあり、両者が均衡して同じ場所にとどまりやすくなります。
この境界線を梅雨前線といい、雨が長期的に続きやすくなって湿度が高く、ジメジメした日が多くなる事が予測されます。

これから先、梅雨入りから梅雨明けまでの期間は特に除湿機や湿気取り剤などが活躍しますね。

執筆者:ぶどう畑