天なびコラム

第3867話

2011年05月30日

地産地消

今日は、消費者の日。

その消費するモノが何であるかで、生産者にも消費者にもなることができます。食料などは、生産者かつ消費者という立場がありますね。

しかしこれまで、エネルギーについて考えると、一般の人が消費者から生産者の立場になることはほぼなかったです。
「地産地消」という言葉があります。

その地域で生産されたものを、その地域で消費する、ということです。
さて、エネルギーについて考えると、今後この言葉がキーワードになるかもしれません。
自然エネルギーでは、その地域がどれだけの潜在エネルギーをもっていて(賦存量といいます)、利用の可能性があるかを自治体を中心にして調査が進んでいます。

日射が強い所では、太陽光・熱を
風が強い所では、風力を
火山や温泉などの近くでは地熱を
急峻な河川がある箇所では水力を
その他地域特有のエネルギー資源は色々あると思います。それらを有効に、その場所で利用していこうという計画があります。梅雨時期で太陽エネルギーになかなか恵まれない時期ですが、晴れていれば、一年の中で太陽エネルギーの強い時期ともいえます。今の日本では、かつてないほどのエネルギーの大切さをひしひしと感じています。エネルギーを使うだけの側だったのが、ひとたび作る側になれば、どれだけ作ることの苦労やその価値が分かるようになるとも思ったりします。

執筆者:亜蘭