天なびコラム

第3870話

2011年06月02日

アマガエル

みなさんは梅雨の生き物といえば何を思い浮かべますか?
私は、カタツムリ、そしてアマガエルが頭に浮かびます。

さて、「アマガエルが鳴くと雨が降る」ということわざをご存知の方は結構多いのではないでしょうか。
ある調査によれば、アマガエルが鳴いて、実際に雨が降った確率は5割から7割だそうです。気象庁が、雨の予報を出して、実際に雨が降った確率が8割程度(全国平均)なので、人間の出した予報の方が「当たる」ということですね。
しかし、アマガエルの5割から7割という成績も決して悪いものではありません。自然の生き物が持つ感覚の鋭さが示されているよう思います。

ところで、天気予報がスタートした明治時代に、「アマガエルの方がよっぽど当たるぞ!」と気象台に苦情が来たことがあったそうです。
苦情が本気なのか、はたまた冗談なのか分かりませんが、現在では予報の技術がずいぶん進歩したので、そのような苦情が来る心配は無いはず…です。
万一にもそういうことが無いよう、日々頑張らねばなりませんね。

これからの梅雨本番、アマガエルの鳴き声に耳を傾けて、天気予報と比べるのもおもしろいかもしれません。
ただ、市街地などでは、アマガエルを探し当てるのは至難です。私の住んでる街で、アマガエルが見つかる確率は0に近そうです…

執筆者:よっしー