天なびコラム

第4654話

2013年07月25日

木の家具

木の家具というのは、不思議と自然の温かみや優しさを感じることができます。
シンプルなデザインの家具が好きなのですが、天然木の美しさと品の良さが感じられ、丈夫で末永く使えるということから「こだわり」を持ってしまいました。

ダイニングに無垢テーブルは一つの夢です。
無垢とは、本来は1本の天然木からとられた一枚板をいいますが、家具については、集成材、巾接ぎ(はばはぎ)集成材、一枚板というような構造の違いはあっても総称して無垢と呼んでいます。もちろん、一枚板は一本の大きな木から天版を作るので、それだけ値打ちが上がります。
部材はこだわると、木目(板目、柾目)、樹種(ナラ、サクラ、メープル...etc)、等級(節や傷や色、歪みの有無などできまるグレード)、含水率(適度に含まれる水分は狂いや反りがおこりにくい)、人工乾燥と反り止め(いかに狂いや反りを防ぐか)、塗装(熱に強いセラミック塗装など)、ホルムアルデヒドなどの含有率などによっても、無垢テーブルの価値は大きく変わります。
より良い部材はそれだけ値段が高いですが、長く使える良いものを考えると、その価値がわかるような気がします。

木の家具は、長く使っていると、当然ながら、傷はつくし、色も変わってきますが、心を和ませてくれる目に見えない満足感があると思います。


執筆者:さくら