天なびコラム

第4661話

2013年08月01日

風たちぬ

この題名の映画が公開されていますよね。
「風」という気象に関連するワードも入っていますし、かつて松田聖子さんが「♪風たちぬ〜今は秋〜」なんて歌っているのをよく聴きましたので、とても馴染みのある言葉でもあります。でも、本当のところ、どういう意味なのか詳しくは知りませんでした。

『風立ちぬ』という小説の作者「堀辰雄」はフランスの作家「ヴァレリ」の詩である「海辺の墓地」中の一句「風立ちぬ、いざ生きめやも」から表題をとったのだそうです。

簡単に語句の意味を説明すると…風立ちぬ⇒風が立った⇒「風が吹いてきた」だそうです。
「いざ生きめやも」⇒いざは「さあ」で、生きめは「生きよう」、やも⇒「いや〜ではない(否定)」になり⇒直訳だと「生きようか、いやそんなことはない」となるそうです。
でも本当の意味は「生きていこうか、生きていくまいか、いや生きていくぞ」と訳するのだそうです。

ちょっと小説の解説文を読んだ程度なのですが、結核で闘病中の若い女性(少女らしさの残った美しい人)が熱心に絵を書く姿が描かれていて、その姿に心をひかれる青年との物語なのだそうですよ。

映画ではどのような内容になっているのかわかりませんが、宮崎映画のファンとしては、このちょこっとした解説文だけで、なんだかもう既にウルッときてしまっていて、すでに胸がキュンキュンしています。
完全に妄想癖ですね。本当に映画を見た時は、いったいどうなることでしょうか。
ボロボロな顔で映画館を出る自分の姿が目に浮かびます。(笑)
すでに各地で公開されているようですので近々見に行きたいと思っています!
皆さんもよろしければ映画館へ。

執筆者:やす