天なびコラム

第4696話

2013年09月05日

判断基準

先日、京都の街中で夕立にあい、屋根のある歩道で雷雲が通り過ぎるのを待っていた時のことです。

次第に強まる雨脚に伴って、歩道の中でも低い部分から徐々に浸水が始まり、私たち数人が雨宿りで立っている場所に迫ってきました。

傘が役に立たないほど激しく降る雨の中、濡れるのを覚悟でより高い場所に移動するか、この場所にそのまま留まっているか、の判断を迫られる中、携帯で気象レーダー画像を確認すると、後ろに続く積乱雲がみられなかったので、その場に留まる判断をしました。

さて、8月末から特別警報の運用が始まりましたが、積乱雲は予測が難しいため「これまでに経験したことのないような大雨」の中で、皆さんも避難するか、留まるかの判断を迫られることがあるかも知れません。
その際に少しでも気象に関する知識を身に着けておけば、より的確な判断が可能になるのではないかと思います。

最近、行政が住民を対象とした天気の入門的な講座を開いていると耳にすることが多くなりましたので、このような機会に天気について知識を深められてみてはいかがでしょうか。


執筆者:Shin