天なびコラム

第4733話

2013年10月12日

天気の符号

10月に入っても真夏日や猛暑日を記録し、夏に舞い戻ったかのような天気が続いていました。今日はずいぶん落ち着くところが増えましたが、それでもまだ平年より気温が高めになるところが多そうです。
ところで先日、知人から「この記号の意味をご存知ですか」と尋ねられました。「WEATHER」と書かれた欄にb、bc、c、o、r・・・と記号が並んでいます。天気を表す記号であることは間違いないと思ったのですが、意味がわかりません。英語の略ならcはcloudy(曇)、rはrain(雨)と予想がつきますが、bやoの正体は一体なに?
いろいろ調べてみると正体がわかりました。航海日誌をつける際に使われる「天気の符号」です。bは「blue sky」で快晴、bcは「fine but clouds」で晴れ、cは予想通り「cloudy」だったのですが、訳は「薄曇」でした。一般的な曇は「o」で「overcast」の略。なるほど、こちらの表現の方が「すきまなく覆われている」感じは出ています。
他の符号で面白く感じたものは「g」「u」「v」。gはgloomの略で、訳すると「陰鬱」。uはugly weatherの略で、訳は「天気険悪」。vはunusual visibilityの略で「空気透明」と訳されていました。私が普段目にする気象庁の天気種類表や国際記号にこれらの天気はありません。陰鬱、険悪、透明・・・いずれも何となくイメージは湧くのですが、具体的な基準はあるのでしょうか。もし、ご存知の方がいらっしゃれば教えてください!

執筆者:西