天なびコラム
第4753話
2013年11月01日
どんぐりころころ
11月が始まり、秋も深まってきました。
先日山道を歩いていると、ドングリの実が落ちていました。栗のように簡単に食べられるものではありませんが、ドングリを見ると何故かテンションが上がってたくさん拾ってしまいました。
拾いながら頭の中を「どんぐりころころ」の歌がグルグル巡っていました。
ふと歌詞の「どんぐりころころ どんぐりこ」の「どんぐりこ」って何だろう?と思って調べてみました。私は今まで、深い考えもなく、ドングリが転がっている様子を表していると思っていましたが、驚くことが判明しました。
なんと「どんぐりこ」は誤りでした。正しくは「どんぶりこ」で、池にはまった時の様子を表現した言葉でした。
辞書等では「大きくて重みのある物が水中に落ち込むときの音を表す語」と解説されているものもあるようです。
「どんぶりこ」の仲間には、水に飛び込むときの音の「どぶん」や、大きな物が水面を波打ちながら漂う様子を表す「どんぶらこ」があります。
私には、「どぶん」は音らしく聞こえますが、「どんぶりこ」や「どんぶらこ」は音というよりも、様子を表す言葉に聞こえます。「どんぶりこ」は水中に落ちたドングリが水中で浮いては底に沈む様子が、「どんぶらこ」は桃太郎の影響もあり、大きな桃が波打って川を流れてくる様子が頭に浮かびます。
今回の「どんぶりこ」を知ったことによって、「どんぐりころころ」の歌のイメージが少し変わりました。これからは正しく「どんぐりころころ」を歌おうと思います。
執筆者:熊