天なびコラム
第4756話
2013年11月04日
家計調査
食欲の秋に実りの秋、気温が下がるほどに食欲が旺盛になる季節ですよね。
総務省統計局が行っている家計調査は、世帯単位に支出した金額や購入した量を調べており、食に関する支出を都市別にみると、日本各地の特徴が浮かび上がってきます。
まずは北海道から順にみていくと、バターの支出は札幌市で日本一となっています。
続いて東北は、中華めんやりんごでは盛岡市、かまぼこでは仙台市の支出が全国トップで、ももで1位の福島市は、2位の岡山市や3位の甲府市を大きく引き離しています。
北陸はこれから旬を迎えるぶりが1位富山市、2位金沢市、3位福井市の順で上位を占めています。また、清酒への支出は新潟市が最も多くなっています。
関東甲信では餃子が宇都宮市で1位ですが、2位の浜松市と僅差です。
しゅうまいは横浜市がトップで、他には紅茶が全国1位です。
ちなみに東京都区部はワイン、チーズ、ケーキがトップ項目です。
東海で特徴的なのは喫茶代が名古屋市(1位)と岐阜市(2位)で全国上位となっており、他の都市を引き離し断トツです。
近畿はパンの支出が多く、神戸市がトップで、以下は京都市、奈良市、大阪市の順に上位で、関西勢が上位を占めています。
中国では牡蠣が広島市、梨が鳥取市、しじみが松江市、四国ではさつまいもが徳島市、かつおが高知市でそれぞれトップで、2位の都市との差が大きいのが特徴です。
九州・奄美ではカステラが長崎市で突出しています。また、焼酎の支出の上位は宮崎市、鹿児島市、山口市の順です。
最後に沖縄の那覇市は、かつお節、削り節への支出で1位の結果となっています。
以上は平成22年〜24年の結果を平均したもので、紹介した内容はごく一部であり、他にも様々な食の特徴が伺えます。
食べ過ぎに気を付けて、食の秋を楽しみたいものですね。
執筆者:Shin