天なびコラム
第4788話
2013年12月06日
音で繋ぐ
12月4日で震災から1000日を迎えた。そう聞くと、長い歳月が経ったように感じるけれども、まだまだこれからというのが現実。
そして、今日12月6日は音の日。
先日、地元陸前高田でNPOの活動をされている方や、兵庫県西宮市から南三陸町へ長期支援に行っていたという、公務員の方のお話を聞く機会があった。
報道には出てこない、リアルな話。衝撃もあった。震災が起きてすぐの音、それは悲しいものばかりだった。
CSRを語って現地へ行くアイドルがいたのも事実。だからと言って、悲しい音ばかりの中では、人は病んでしまう。元気な音が必要なのも確か。でも、入り方を間違えると叩かれてしまう。
そんな難しい状況の中で、現地のありのままを見て感じたことを音楽で伝え、支えている人が大阪にいる。CDの売り上げを全額陸前高田へ寄付したり、今回のように生の声を届ける機会を作ってくれたりする。
貴重な話を聞く機会をくれたのは、シンガーだった。そんな彼女の新曲は、誰もが前を向いて歩いていけるように願って作られた、空を唄った曲。
私達も、気象を通じて伝えたり支えたりしたいという気持ちは同じ。音楽と気象、関わり方は違くても、想いは同じ空の下繋がっている。
執筆者:マサムネ