天なびコラム
第4993話
2014年06月29日
水無月
6月も明日で終わりですね。
6月は水無月と言いますが、雨の多いこの月に不思議に思われる方もいるかもしれませんね。
旧暦の6月を水無月とよんでいますが、新暦では梅雨が明けたころになります。
語源については、梅雨が明けて水が枯れている頃という説や、「無」は助詞として使われていたので「水の月」という意味とも言われているようです。
水無月といえば、同じ名前の和菓子があります。京都では明日6月30日に食べる風習があるのだそう。
一年の半分にあたる6月晦日には、夏越の祓という半年間の穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事が神社で行われます。
このお菓子は、白い外郎や葛の上に小豆をのせて三角に切った形をしているのですが、小豆は邪気を払うとされていて、三角の形は冬に氷室に保存していた氷を見立てたものだそうです。
昔は暑さの厳しいこの時期は、疫病が流行りやすかったこともあって、とても大切な行事だったようです。
先日沖縄が梅雨明けしました。これから暑さが厳しくなっていきます。明日は水無月を買いに行こうと思います。
執筆者:しま