天なびコラム

第4999話

2014年07月05日

まつぼっくりは梅雨がきらい?

梅雨明けの平年値は、関東・近畿で7/21ころ。昨年は7/7ころ梅雨明けしましたが、今年はそうはいかなさそうですね。

さて、みなさんはまつぼっくりを拾ったことはありますか?子供のころに拾って、投げたり集めたりした方は多いと思います。

そこで質問ですが、みなさんが拾ったまつぼっくりは、かさが閉じた表面がなめらかなものでしたか?それともかさが開いて凹凸の多いものでしたか?小さいころはまつぼっくりの種類によって形が違うものだと思っていましたが、まつぼっくりは湿度によってその形を変えます。

まつぼっくりのかさの中には、羽の付いた松の種が入っています。それは風に乗ってひらひらと舞うように飛んでいくのですが、湿度の高い日だと種が重くなって遠くにとびにくくなってしまいます。そのため、湿度の低い日にだけかさを開いて、より種を遠くに飛ばそうとするのだそうです。
よく、集めたまつぼっくりを部屋に置いておくと、かさが開いたり閉じたりするのはこのせいだったのですね。

そんなまつぼっくりにとって、梅雨は大嫌いな季節なんじゃないかと思います。「雨が続いて湿度が高いから、種が全然とばせないよ!もういやだ!」…という声が聞こえてきそうです。
梅雨明けは、まつぼっくりにとっても嬉しい事なのかもしれませんね。


執筆者:味噌