天なびコラム

第5010話

2014年07月16日

七色

私たちが光として見ているものは、可視光線と呼ばれる電磁波です。
この可視光線には6〜7色が混じっており、色によって波長が異なります。
7色の場合、波長の短い順から、紫、藍、青、緑、黄、橙、赤の順に並ぶのですが、皆さんも一度はプリズムを使った色の分解を見たことがあるのではないでしょうか。

余談ですが、可視光線の中でも赤色は最も波長が長いため、他の色に比べ遠くまで届く性質があります。
普段目にしている信号の止まれのほか、ビルや鉄塔などに設置されている航空障害灯に赤色が使われているのは、もやがかかっている場合などでも遠くから見やすくなる、という理由もあるようです。

ところで、今日7月16日はナナイロの語呂合わせから虹の日だそうです。
虹は大気中に残った雨粒がプリズムの役割をして生じる大気光象のひとつです。

私は夕立の後に虹を見ることが多いのですが、その時々で大きさや、色の鮮明さが異なっているので、珍しさも加わって、しばらく眺めていることが多いです。
夏は虹ができる条件が揃いやすい季節ですので、ザッとした降り方の雨の後の、雨上がりの空を見上げてみてください。きれいな虹を見ることができるかも知れませんよ。


執筆者:Shin