天なびコラム

第5021話

2014年07月27日

積乱雲直下のドライブ

日中に限らず朝晩も暑い日が続くようになりました。
私は出勤だけで汗だくになってしまい、それが原因で風邪を引かないか心配しながら生活しています。
食事や睡眠を十分に取り、夏バテにならないようにしたいものです。

さて、先週末は少し遠くまでドライブに行ってきたのですが、その途中、発達した積乱雲の真下を通過する状況になりました。
事前に警戒していましたが、急激に雨が強まった時の緊張感は1週間経っても鮮明に覚えています。
100m先のテールランプが見えないほどの猛烈な雨で、ワイパーや曇り止めを最大限に活用。
道路に水が貯まり始めており、ほとんどの車が速度制限を更に下回る速度で走る状況でした。
降水域を抜けるまでの約15分間は、今までで最も注意深く車を運転した時間だったと思います。

安全のために何かできないかととっさに思いついたのは、ハザードランプを点けることでした。
前が見えにくい以上、後続車に少しでも注意を促そうという意図で取った行動です。
結果的にどれほどの効果があったかは分かりませんが、損はない行動だったと友人から褒め言葉をもらいました。

気象情報の提供に携わる者として、この経験を忘れずに業務に向き合う意味を感じました。
知識やデータに限らない体験をお伝えする手段として、このコラムもうまく利用したいと考えています。



執筆者:えのきー