天なびコラム
第5030話
2014年08月05日
光化学スモッグ
ここ数日は台風を取り巻く空気の影響もあって、非常に蒸し暑くなっています。
雨に関する台風情報も注意ですが、高温の情報にも注意が必要です。
気温が高い日に注意が必要な現象の一つに光化学スモッグがあります。
晴れて気温が高く、特に風の弱いときに光化学スモッグは発生します。
自動車や工場の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物と、塗料や接着剤に含まれる揮発性有機化合物が、太陽の紫外線を受けて化学反応を起こして光化学オキシダントという物質ができるのですが、光化学オキシダントの濃度が高くなり、遠くの山やビルが"もや"がかかったようにかすむ現象を光化学スモッグと呼びます。
光化学オキシダントは目や喉の痛みを引き起こし、重症化すると呼吸困難、手足のしびれ、めまい、頭痛、発熱、おう吐、意識障害を起こすことがあります。
光化学スモッグが発生しているときはなるべく野外に出ないようにして、重い症状が生じた場合は医師の手当てを受けましょう。
光化学スモッグが発生しやすいと予想される場合は、気象庁からスモッグ気象情報が発表されます。
一方、光化学オキシダントの濃度が高まると発表される光化学スモッグ注意報等の情報は、各都道府県等の自治体から発表されます。
気象庁の情報はお天気ナビゲータの光化学スモッグ情報でも確認できます。
自治体から発表される注意報等は各都道府県のサイトで確認できます。
光化学スモッグに関する情報をうまく活用して、健康管理に気を付けましょう。
執筆者:さくら