天なびコラム
第5044話
2014年08月19日
風鈴
夏の音とは何でしょう。花火の音、蝉の音、雷の音、波の音、風鈴の音、或いは金属バットの音という人もいるかもしれません。
中でも風鈴の音は涼しげに感じられるため、家の軒先に下げているという方も多いのではないでしょうか。
風鈴の歴史は、仏教建築文化と共に日本に伝えられたと考えられており、平安時代後期には魔除けとして、風鈴の元となった風鐸が吊るされていたという説もあります。本格的に作られるようになったのは、18世紀に日本にガラス製法が伝わってからで、19世紀に江戸でガラス細工が盛んになってからと言われています。
風鈴の音には、小川のせせらぎや小鳥のさえずりなどと同じ高周波音が含まれており、脳内のストレスを抑制し、暑さによる不快やイライラを和らげてくれる効果があるそうです。
打ち水や団扇以外に音でも涼を感じつつ、残暑も乗り切っていきたいですね。
執筆者:マサムネ