天なびコラム

第5046話

2014年08月21日

大雨の影響

台風や前線の影響で、この夏は平年を大きく上回る大雨になったところが多く記録されました。
連日、災害の状況や花火大会等のイベントが中止になったニュースを見ていた気がします。

先日、8月16日は、昼間の大雨によって市街地で冠水した道路や川の増水があったにも関わらず、京都市内では五山の送り火が無事に行われました。
人出は昨年より半減したそうですが、お盆に戻った先祖の霊を送る伝統行事を守った人々の信念がうかがい知れます。
今年は点火の時刻が51年ぶりに変更されたそうですが、送り火の起源は、かなり古いようで、様々な俗説があり、確実なことはわからないそうです。
先日の新聞記事で、江戸時代から明治初期にかけての大文字の点火時刻は、日の入り直後だったという説がありました。
今の点火時刻は午後8時ですが、日の入り直後となると午後6時56分だったそうです。
今より早いのは、照明器具がない時代に点火の担い手が下山する時刻を考慮したためと考えているそうです。
今年の大雨の状況を思うと、上るのも下りるのも大変だっただろうなと思います。


執筆者:さくら