天なびコラム

第5062話

2014年09月06日

火山と共に生きる

鹿児島県の桜島では火山活動が活発です。昭和火口では爆発的噴火が今でも観測されています。
大正時代以前の大規模な噴火は、天平宝字噴火(764(天平宝字8)年)、文明大噴火(1471〜76(文明3〜8)年)、安永大噴火(1779〜82(安永8〜天明元)年)、大正大噴火(1914(大正3)年)があります。
火山の被害は、噴出物(火山ガス・火山灰・火山礫・噴石など)や爆発時の空振、また、二次災害としての土石流などがあります。

火山災害から身を守る情報として、気象庁から噴火警報が発表されます。
噴火警報は、全国110の活火山を対象として発表されます。
火山の周辺地域に噴火に伴って生命に危険を及ぼす火山現象等が発生する場合に発表されますが、その警戒が必要な範囲の広さや居住区域が含まれるかどうかで警戒のレベルが異なります。
警戒のレベル(指定された47火山のみ運用。噴火警戒レベルと呼ばれる。)は1〜5までありますが、レベル2以上で「警報」扱いであり、入山規制等、危険が及ぶ可能性に注意しなければなりません。

火山と共生するのは苦労がありますが、豊かな自然の中で特産品の多い地域でもあります。
桜島は、みかんやびわ等の農業やブリ・カンパチの養殖等の水産業が盛んであるそうです。
温泉や絶景スポット等も火山地域ならではだと思います。


執筆者:さくら