天なびコラム

第5064話

2014年09月08日

白露

夏も終わり、秋になってきました。

秋は食欲の秋やスポーツの秋・読書の秋など様々な秋があります。
本日は、白露(はくろ)です。

草の葉に白い露が結ぶという意味なのです。

時間が夜の間に大気が冷え込み、草花に朝露が宿ることから名づけられたのではと考えられています。

この言葉、前から少し気になっていたのです。
なぜなら秋なのに、白という言葉が使われています。

やはり日本人の「白」というイメージですと、やはり雪など冬を連想すると思います。
それなのに、秋の現象を表す言葉に白が使われている、何故なんでしょう。
読書の秋ということもあり少し調べてみました。

理由として考えられるのは、中国の古代からある陰陽五行では、
青 1、2、3月    春
赤 4、5、6月    夏
黄 中央    土用
白 7、8、9月    秋
黒 10、11、12月 冬

白は、秋という意味があるのだそうです。

昔の人たちがどのように感じ長い年月積み重なって、季節と色の関係ができていると考えると、浪漫がある様に感じます。

今も昔も、季節は身近なモノなんだと再度考えてしまいました。
皆さまも秋の季節を楽しんでください。


執筆者:案山子