天なびコラム

第5076話

2014年09月20日

彼岸

今日から彼岸の入りということで、一日の昼と夜の長さが半分ずつになる秋分の日も目前です。暑さ寒さも彼岸まで、と言われるようにお彼岸は季節的にも一つの目安になる時期だと言えます。

そもそもの「彼岸」という言葉について見てみると、元々は仏教用語であり、生死の海を渡って到達する悟りの世界のことを言うそうです。彼岸は西にあるとされ、太陽が真西に沈むこの日には彼岸に最も通じやすくなると考えられていたようです。

酷暑や厳しい寒さがおさまるというのは、体感をもって感じることだと思いますが、気温で見てみると、春と秋の彼岸では10度以上の差があったりもします。

単なる気温ではなく、気温差で季節の移り変わりを実感するということは、昔から自然に身についていたものといえますね。この期間、地域によってはお彼岸のイベントも開催されるそうなので、お休みを利用して足を運んでみてはいかがでしょうか。


執筆者:マサムネ