天なびコラム
第5092話
2014年10月06日
台風とサンゴ礁
台風18号が接近しています。毎回のことですが、思いもよらぬ災害が発生することがないように、身の回りで起りそうな状況を想定し、最新の気象情報に注意して、備えましょう。
今年の台風の日本への接近は10個目になります。接近数や上陸数に有意な傾向はありませんが、台風の影響は大雨や暴風以外にも増えてきています。
その一つに、サンゴ礁の回復の遅れ、があるそうです。
海水温の上昇で沖縄県石垣島のサンゴ礁が1998年に白化で減少した後、一度回復して、その後の台風の影響(波浪、土砂流出)が続いたために2007年の白化で再び減少して、さらに、高い水温の影響で回復が遅れているとのことです。
サンゴの回復は非常に時間がかかることは知られているかと思いますが、回復が遅れてしまう原因があるのですね。
地球温暖化による海水温の影響に加えて、台風も水温が上がると大型化や勢力の発達・維持の影響もあり、ますますサンゴへの影響が心配されます。
台風の影響は多くのことを考えなければなりません。
執筆者:さくら