天なびコラム

第5096話

2014年10月10日

ドングリ

秋の野山でまず探したくなるのがドングリです。落ちていたら何故かテンションが上がります。そして食べたくなります。

子どもの頃はクリの実が食べられて、クヌギの実が食べられないことがとても不満でした。どちらも湯がいたら美味しそうに思えてました。

ドングリには渋が強いものと弱いものがあるそうです。渋が強いのはタンニンという成分を多く含むことによります。タンニンは毒で、消化管の損傷やたんぱく質の吸収阻害をもたらします。

ちなみにクヌギはタンニンがとても多いドングリだそうです。

ヒトの唾液にはタンニンを無毒化する作用があるため、タンニンの少ない(渋の弱い)ドングリや、渋を抜いたドングリを昔から食べてきたそうです。

とはいえ、自分でドングリの渋を抜くのは、失敗してお腹を壊さないか心配です。

現代ではドングリを使ったお菓子が売られたりしています。ドングリは拾うのを楽しみ、食べるのはお店のお菓子で楽しみたいと思います。


執筆者:熊