天なびコラム
第5525話
2015年12月13日
アイスクリーム年変動
先日東京から大阪に向かう新幹線で、最後尾の車両の海側の窓際の席を確保し、今年5月31日のコラムで書いた左富士を運良く見ることができました。
日没直後の薄暗がりのなか、中腹まで雪化粧をした左富士が見えて1つ得した気分で車中を過ごしていました。
さて、総務省が面白い統計を行っています。
それは、アイスクリームへの1世帯当たりの支出金額です。
過去5年(2010-2014年)のデータを見てみると、概ね金額は夏が高く冬は少ない傾向で、ピークは5年の内4年が8月、1年だけ7月で金額は1350円程度、最も少ないのは5年連続2月で金額は300円程度です。
例えば東京の月平気温平年値を見ると8月が最高、1月が最低となり、このアイスクリームの年変動は、暑いときにたくさん食べて寒いとあまり食べなさそう、というイメージと合致しますね。
しかし、面白いのは、夏から冬に向けて支出金額が落ちていくなかで12月に一度持ち直すところです。
12月はクリスマス等の行事で食べる機会が一時的に増えるからなのでしょうか。
だとすると、アイスクリームへの支出金額を考える場合、最低でも気温と気分、2つの変数を考慮する必要がありそうですね。
私は統計データが示す一般的な消費行動とはかけ離れ年中ぶれずにアイスクリームを食べ続けていますが、皆さんはいかがでしょうか?
執筆者:エトオ