天なびコラム
第5534話
2015年12月22日
かぼちゃとゆず湯
今日は1年で最も昼の時間が短い日、冬至です。
冬至と言えば、かぼちゃとゆず湯が思い浮かびます。
かぼちゃは本来夏の野菜ですが、まだ冷蔵庫が普及していなかった頃は長期保存ができる野菜として重宝されました。
栄養価が高く風邪予防効果があることから寒い冬にかぼちゃを食べ、風邪をひかずに過ごせるようにと昔の人の考えから風習になったようです。
かぼちゃ以外にも、「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこめると言われていたり、地方によって食べるものは違うみたいですが、みなさんのお住まいの地域ではいかがですか?
また、ゆず湯は「冬至」と湯につかって病を治す「湯治(とうじ)」にかけていて、「柚(ゆず)」も「融通(ゆうずう)が利(き)きますように」という願いが込められているそうです。
由来や意味を知れば知るほど、日本の風習は奥深いなぁとしみじみ思いました。
実家に住んでいた頃は毎年冬至の日が来ると、当たり前のように母が作ってくれたかぼちゃの煮物を食べ、なんとなくゆず湯に浸かっていましたが、離れて住むようになったここ数年は、冬至の日を意識することもなくなってしまっていました。
今日の夜は母の味を思い出しながら自分でかぼちゃの煮物を作り、意味を感じながらのんびり柚子湯に浸かりたいと思います。
執筆者:まる