天なびコラム
第5535話
2015年12月23日
エルニーニョ
寒波の到来や朝晩の冷え込みを感じつつも、この冬は平年より暖かい傾向にあります。
冬型の気圧配置も長続きしない状況ですが、これには過去最大級のエルニーニョが関係しているかもしれません。
エルニーニョとは、ペルー沖などの東部熱帯太平洋で海面水温が平年より高くなる現象です。
大雑把に言えば、平年より0.5℃以上高い状態が半年続いた場合にエルニーニョと判断されます。
エルニーニョは世界中の気候に影響し、日本では暖冬・冷夏が出現しやすくなると言われています。
現状ですが、先月11月は該当海域の水温が平年よりも3℃近く高かったという発表がありました。
この値を過去のエルニーニョと比較すると、歴代3番目の大きさに該当します。
巷でスーパーエルニーニョと呼ばれているのも納得です。
エルニーニョ発生のメカニズムやその影響は、実はまだ分かっていないことが多いです。
ただ、暖冬になると短期間豪雪の可能性が高まるという見解もあります。
普段雪があまり降らない地域では特に注意が必要かもしれません。
執筆者:えのきー